昨日、文化放送ソコトコで話した、「月がなければ人間はミミズだった!」という話題をご紹介!  吉田照美さんと唐橋ユミさんが盛り上げてくださり、本の売上が激増!


アマゾンのランキングは、アッという間に科学読み物部門でトップ、夜には新書全体でも3位まで上がりました。
感謝をこめて、いつもより、たっぷりとご紹介! 

番組を聞いてくれた方も、復習してね!

吉田照美さん
「発売1週間で5千部も増刷になった『周期表で世界はすべて読み解ける』から、今朝は、どんな話?」

吉田たかよし
「もし月がなかったら、ナトリウムという元素が足りなくて、人間はミミズだった。
照美さんも、ミミズだった・・・」

吉田照美さん
「オイ!オイ!・・・なんだよ!それ・・・!」

吉田たかよし
「いやいや・・・。
みんなミミズ・・・。
私もミミズ!
想像したくないけど、ユミさんもミミズ!」

吉田照美さん
「だったら、いいや。
でも、ナトリウムのためだというのが、さすが、ドクタータカヨシだね・・・」

などと、スタジオが、ひと盛り上がりあった後で、いざ、解説!


実は今、月に関する研究が一気に進んでいる。 そもそも、月はどうしてできたのか?

最近の研究で、ほぼこれで間違いないというストーリーが明らかになった。
46億年前、できたばかりの地球に、火星くらいの惑星が衝突した。
その時に飛び散った破片が集まって月ができた。
惑星は45度という斜めの方向で地球に衝突したので、よかった。
正面衝突していたら、地球は木っ端微塵に吹っ飛んでいたことが、シミュレーションの研究で分かっている。

実は、月がなければ、人間は誕生しなかったと考えられている。
できたばかりに月は、地球のすぐそばを回っていた。

だいたい、今の10分の1くらい。

だから、月は10の自乗で、100倍の大きさに見えた!

このため、潮の流れが激流だった。

これによって、岩石が削られて、ミネラルが海に溶けた。

海水が塩水になったのは、このため。

そのミネラルを利用して、生命は進化した。


月がなくても、いずれ生命は誕生した。

ただし、進化は10億年以上は遅れていたはず。

そうなると、地球が誕生してから46億年経った現在でも、せいぜいミミズくらい。
だから、人間はみんな、ミミズ。
ラジオの放送なんてできない。

でも、こうした進化をたどってきたことが、高血圧やメタボに悩まされる原因。

ご先祖様が海から陸上に進出したときに、人体の中に、人工的に海を再現する必要があった。

そこで、血液で海を再現し、細胞を血液の海に浮かべて生きている。


ナトリウムが足りなくなると、一瞬で死ぬので、ナトリウムが欲しくなる「食塩欲求」を脳に発達させた。

簡単に塩が手に入るようになっても、「食塩欲求」が働き続ける。

だから、高血圧になる!

これを防ぐ秘訣は、元素周期表を見ればわかる。

周期表で、ナトリウムの一つ下がカリウム・・・。

来週は、カリウムと特集!

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