灘中学の算数、超難問の攻略法!


◎受験の神様が教える難関中学合格の「親力」

   


こちらの本の中から、内容の一部を抜粋してご紹介します。


■灘中学の算数、超難問の攻略法!

 

次に、灘中の算数の過去問を通して見ていくことにしましょう。
 

灘中の算数は、
A問題「センスがないと解けない超難問」
B問題「解き方は明確でもコツコツ作業する必要がある面倒な問題」
に大きく分かれます。

 

私のクリニックでは、それぞれをA問題、B問題と名付け、別々に指導しています。


A問題を通して、「物事を大局的に見て柔軟に発想する力」
B問題を通して、「根気よく努力する力」
の2つの力が試されています。

 

子どもにどのような体験をさせたら解けるようになるのか、過去問を解きながら説明しましょう。

 

問題11 

右の図は、1辺の長さが6㎝の立方体です。この立方体を3点A、I、Gを通る平面で切ったとき、この平面と辺DHは点Jで交わります。四角すいK・AIGJの体積は①  cm3です。また、3点B、D、Gを通る平面で四角すいK・AIGJを2つの立体に分けたとき、点Kを含(ふく)む立体の体積は②  cm3です。
 
(2016年 灘中学(算数)11番)

 

 

この問題のように立方体をさまざまな角度から切って体積や面積などを求める問題は、私が受験した40年前から一貫して出題され続けている定番です。
 

なぜ定番なのか。

理由は明快で、東大入試(2次試験)にも立体を切る問題がよく出題されるからです。
 

親御さんにとっては「ものすごく難しい……」と感じることでしょう。

しかし、灘中に合格するレベルの子であれば、この定番の問題はかなりの割合で正解しているはずです。
定番であるがゆえに、しっかりと対策を打っているということもありますが、その勉強の仕方に勝因が隠されているのです。

その勝因とは、前述したように実体験することに他なりません。

 

人間の脳は、2次元の平面を考えるのは得意ですが、3次元の立体になると、とたんに分析能力が低下するので、頭の中だけで考えようとすると、訳がわからなくなってしまうのです。

 

しかし、小5までに実体験をしておけば、こうした脳の認知機能は激的に発達します。

その具体的なやり方を、私自身の経験談も交えてご紹介しましょう。

この方法は、灘中学に限らず、有名中学の入試には決定的に役立ちます。

実際、開成中学や桜蔭中学への入試にも効果があります。

 

まず、行っていただきたいのは・・・

 


新刊本、2016年7月5日発売!(初版18000部)

◎受験の神様が教える難関中学合格の「親力」

 

灘中→東大→東大大学院→国家公務員試験一種2年連続合格→NHKアナウンサー試験→医師国家試験→政策秘担当書資格→衆院議員公設第一秘書→東大大学院医学博士取得と、名だたる難関試験をすべてストレートで合格した"受験の神様"。

 

東大赤門前にクリニックを構え、難関中学受験を目指す親子に学習指導し、

大手進学塾にもアドバイスする受験のエキスパートが、

これまでの中学受験本では語られてこなかった

目からウロコのメソッドを初公開します

 


◎目次
序 章 中学受験は絶対おすすめ
第1章 有名中学合格は親次第
第2章 親子で過去問にチャレンジ
第3章 過去問を「実体験」する
第4章 わが子を合格に導く親のサポート法
第5章 中学受験に合格する遊び方
第6章 吉田たかよし式 有名中学<科目別>攻略法
第7章 合格する家庭がやっていること
第8章 親子で突破! 中学受験合格作戦
第9章 わが子の可能性を広げる方法
第10章 中学受験に失敗する親がやっていること