■黒板の丸写しで子供の頭が悪くなる!
勉強時間が長いのに、中学入試で失敗してしまう子どもには、ある特徴があります。
それは、ノートが、見た目がとてもきれいだということです。
意外に感じる人が多いでしょうが、ノートがきれいな子が不合格になってしまうのです。
『東大合格生のノートはかならず美しい』という本がベストセラーになり、話題になったことがあります。
きれいな字で書かれたノートがいくつも掲載されたことによって、「東大生のノートはきれい」という認識をもつ人が増えたようです。
しかし、大学院などを含め東大を4回卒業した私の実感からいえば、これは大きな誤解です。
確かに東大生は、ノートに情報を整理する能力そのものは高いのは確かです。
でも、文字そのものは圧倒的に汚い人が多いのが実情です。
“東大生は字が汚い”というのは、駒場キャンパスでも本郷キャンパスでも、よく言われることです。
別に東大生をくさすつもりはありません。
字が汚いのには、ちゃんとした理由があります。
「思考するスピードに対して、字を書くスピードが追いつかない」から結果として字が汚くなるのです。
そもそも、「きれいに板書すれば頭がよくなる」というロジックは根本的に成り立たないことです。
思考力の伴わない単純作業によって頭が良くなるなんて、脳機能を扱う医者からすれば、論評する価値もないほどバカバカしい考え方だと思います。
むしろ、黒板の文字を写せば写すほど地頭が悪くなると考えるべきです。
実際、子どもの脳機能を測定すると、その傾向が明確になります。
一生懸命、きれいに板書を写しても、それだけでは頭に入ってきませんし、成績も上がりません。
きれいに写すことが目的化して、本末転倒になっていまうのです。
では、子どもは、どのようなノートの取り方をすれば、頭が良くなるのでしょうか。
あるいは、ノートを取るときに、どのような工夫をすれば、有名中学に合格できるのでしょうか。
受験医学研究所で合格した子どものノートを分析し、その答えが明らかになりました。
具体的にわかりやすく解説していきましょう。・・・
◎受験の神様が教える難関中学合格の「親力」
灘中→東大→東大大学院→国家公務員試験一種2年連続合格→NHKアナウンサー試験→医師国家試験→政策秘担当書資格→衆院議員公設第一秘書→東大大学院医学博士取得と、名だたる難関試験をすべてストレートで合格した"受験の神様"。
東大赤門前にクリニックを構え、難関中学受験を目指す親子に学習指導し、
大手進学塾にもアドバイスする受験のエキスパートが、
これまでの中学受験本では語られてこなかった
目からウロコのメソッドを初公開します。
◎目次
序 章 中学受験は絶対おすすめ
第1章 有名中学合格は親次第
第2章 親子で過去問にチャレンジ
第3章 過去問を「実体験」する
第4章 わが子を合格に導く親のサポート法
第5章 中学受験に合格する遊び方
第6章 吉田たかよし式 有名中学<科目別>攻略法
第7章 合格する家庭がやっていること
第8章 親子で突破! 中学受験合格作戦
第9章 わが子の可能性を広げる方法
第10章 中学受験に失敗する親がやっていること