こちらの本の中から、内容の一部を抜粋してご紹介します。
■桜蔭中学、合格した家庭はホットケーキで学ばせる!
生活感を求める桜蔭中の入試問題に込められたメッセージは、理科の問題にもにじみ出ています。
出題の冒頭部分を抜粋します。
2016年 桜蔭中 理科 3番
問題
市販(はん)のホットケーキの粉に水を入れて練ったもの(生地)にムラサキイモの粉を少量入れてフライパンで焼き、ホットケーキを作りました。
焼く前の生地は紫(むらさき)色でしたが、フライパンで焼いているうちに緑色に変化しました。
不思議に思い、ホットケーキとムラサキイモについて調べてみるとつぎのようなことがわかりました。
この出題からは、
「ホットケーキくらい焼いた経験のある女の子を入学させたい」
という桜蔭中のメッセージが痛いほど伝わってきます。
実際、ホットケーキを焼いたことのある子とない子では、正解率がまったく違いました。
もちろん、単にホットケーキを焼いたことがあるだけでは太刀打ちできない問題であるのは確かです。
「なぜホットケーキが膨らむのか?」といった化学的な原理に着目し、お母さんと話し合いながらホットケーキを焼くというのが百点満点。
そんな経験を持つ女の子は、この設問がかなり有利に対処できたはずです。
では、具体的には、親子でどのような経験をすれば合格できるのでしょうか。
また、そのときに、親は子どもにどんなことを語ればいいのでしょうか。
この問題を題材に、詳しく解説していきましょう。
問題文では、さらに「BTB溶液」と「紫キャベツ液」を使ってホットケーキの色の変化を確かめる実験をしています。
まず、これを子どもに買い求めさせるところから、入試への対策が始まります。
このとき、大切なポイントとなるのは・・・
◎受験の神様が教える難関中学合格の「親力」
灘中→東大→東大大学院→国家公務員試験一種2年連続合格→NHKアナウンサー試験→医師国家試験→政策秘担当書資格→衆院議員公設第一秘書→東大大学院医学博士取得と、名だたる難関試験をすべてストレートで合格した"受験の神様"。
東大赤門前にクリニックを構え、難関中学受験を目指す親子に学習指導し、
大手進学塾にもアドバイスする受験のエキスパートが、
これまでの中学受験本では語られてこなかった
目からウロコのメソッドを初公開します。
◎目次
序 章 中学受験は絶対おすすめ
第1章 有名中学合格は親次第
第2章 親子で過去問にチャレンジ
第3章 過去問を「実体験」する
第4章 わが子を合格に導く親のサポート法
第5章 中学受験に合格する遊び方
第6章 吉田たかよし式 有名中学<科目別>攻略法
第7章 合格する家庭がやっていること
第8章 親子で突破! 中学受験合格作戦
第9章 わが子の可能性を広げる方法
第10章 中学受験に失敗する親がやっていること