誰かに話したくなる元素のウンチク
リンは人体で5番目に多い元素。
DNAも骨もリンが材料。
だから、死体を土葬するとリンが気化し、自然発火して火の玉になる!
リンで火がつくマッチと同じ。
「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)より
原子一個の小さな世界では、電子の位置と時間が定まらず、偶然に左右される!
天才アインシュタインも理解できず、「神はサイコロを振らない」と言い残し、死去した。
「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)より
レアアースの争奪戦が起きている原因は、超強力磁石が作れるため。
病院のMRIの輪っかの部分も中身は、レアアースでできた磁石。
電気自動車もレアアースの磁石で走る!
「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)より
高血圧の陰に進化の歴史あり。陸に上がったとき、体内に海の環境を再現するため、食塩をとりたくなる衝動が脳で発達。これが「食塩欲求」。飽食の時代に暴走し、高血圧に。
現在、世界の時刻は、セシウムを使った時計で決められている。なんと、140万年も狂わない究極のスグレモノ。もちろん、放射能を持たないセシウムが使われている。
カリウムを取り過ぎると、心臓が止まる!実際、東海大学病院の安楽死事件では、カリウムが使われた。血圧を下げる効果があるので、適度にとろう!
水素は、周期表ではアルカリ金属の列。実は高圧下で水素も金属に変身。これが「金属水素」。見た目も金属。実際、木星や土星の中心部には「金属水素」がある。
欧米のアニメに、狂気的な科学者が登場する。水銀中毒による神経障害が実際に多かったので、こんなイメージが広がった。彼らは、錬金術に水銀を使っていた。
生命の源は、流れ星と一緒に彗星が地球に運んできた。雷の放電でアミノ酸が作られ生命が誕生したとの従来の定説は大ウソだった!流れ星は人間の親戚だということ。
宇宙に鉄が少なかったら、血液はコバルトブルーだったかもしれない!水に溶けにくい酸素を運ぶには、鉄くらいの大きさの金属元素が必要。宇宙にいっぱいあるから、生命は鉄を選んだだけ。それで、血液は赤くなった。
「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)より
元素周期表で世界はすべて読み解ける
宇宙、地球、人体の成り立ち
吉田たかよし著
2012年10月17日発売
光文社新書/定価777円
【目次】
第1章 周期表には何が書かれているか?
第2章 周期表から宇宙を読み解く
第3章 化学反応を繰り返す人体
第4章 私たちはなぜ、動くことができるのか
第5章 レアアアースははみ出し組ではない!
第6章 美しき気ガスと気体の世界
第7章 周期表からリスクと健康を見きわめる
元素周期表で医学と宇宙を学ぼう!楽しもう!