★★★元素のウンチク+α解説!★★★
狂気的な科学者のイメージは、錬金術師の水銀中毒!
試験管を振りながら、「イッヒッヒ!」を薄気味悪い笑い声を上げる科学者・・・。
欧米で制作されたアニメや漫画には、よく出てくるシーンですね。
英語では、「mad scientist(狂った科学者)」といいます。
なぜ、科学者にこんなイメージがついたかというと、中世ヨーロッパで、実際に似たようなことがあったのです。
「mad scientist」のモデルになったのは、錬金術師。
銀を使って金を作ろうとしたため、水銀中毒になってしまった錬金術師が、跡を絶たなかったのです。
水銀によって精神が病んでしまう理由は、元素周期表からわかります。
有機水銀はシステインというアミノ酸と複合体を作って、脳の中にドンドン入って行き、精神を蝕みます。
こうした悲劇を生んだ理由は、周期表での位置に原因があったのです。
詳しくは、「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)183ページから193ページをご参照ください。