世界は「ゆらぎ」でできている
~宇宙、素粒子、人体の本質~
(光文社新書)
(前略)・・・一日のリズムがなぜ必要だったかというと、人間をはじめ昼行性動物は昼間に、ネズミなど夜行性動物は夜間に活動するためです。
このため、季節の変化に合わせて活動時間を柔軟に調節しなければなりません。
そこで、朝日の光で調節するということが極めて合理的なわけです。
そもそも、地球が常に24時間周期で回転してくれているわけでもありません。
誕生したばかりの地球は、約6時間という猛烈に速いスピードで回転していました。
つまり、一日は6時間だったわけです。
しかし、月が地球のまわりを1周する速さはこれよりはるかに遅かったため、地球には潮の満ち引きによるブレーキがかかりました。
これによって、自転のスピードは徐々に遅くなり、現在は24時間となっています。
今でも地球の自転はほんの少しですが徐々に遅くなっているため、はるか未来まで、一日24時間が続くわけではありません。
もし、生命がものすごく精密な時計を体内に持っていて、その時計に厳密に従う生活をかたくなに守ろうとしていたら、いずれ地球の自転周期の変化に置いていかれ、生存競争に敗れて絶滅してしまったはずです。・・・(後略)
世界は「ゆらぎ」でできている
~宇宙、素粒子、人体の本質~(光文社新書)
第2章より
・アインシュタインは、相対性理論でノーベル賞をとれなかった! ⇨クリック
・ヒッグス粒子は、ジグソーパズルの最後のピース! ⇨クリック
・銀河も恒星も、宇宙の10万分の1の揺らぎから生まれた! ⇨クリック
・私たちは、ブレーンワールド(膜の世界)に住んでいる! ⇨クリック
・24時間リズムで設計したら、人類は絶滅していた! ⇨クリック
・ビッグバンは天文学者の皮肉のダジャレから始まった! ⇨クリック
世界は「ゆらぎ」でできている
~宇宙、素粒子、人体の本質~
(光文社新書)