世界は「ゆらぎ」でできている
~宇宙、素粒子、人体の本質~
(光文社新書)
(前略)・・・実は日常生活の中でも、顕微鏡と同じように、原子1個といった極小の揺らぎが拡大されて、目に見えることがあります。
音楽CDやビデオのDVDの裏面に光を当てると、七色に輝いて見えることがありますね。
これは、先ほどご紹介した二重スリットの実験と同じように、原子の世界の揺らぎを拡大する顕微鏡としての働きをしているためです。
色が見えるのは、フォトン(光子)という光の粒子が目の中に入ってきて、網膜にぶつかるからです。
しかし、ミクロの世界では、電子という粒子が揺らいでいる波でもあったように、フォトンも粒子ではありますが、波でもあります。
一方、CDやDVDには、情報を書き込むために目には見えない細かな溝がつけられています。
フォトンという光の粒子がミクロの世界でもっている揺らぎは、ものすごく短いCDの溝と溝の間の距離と、CDから自分の目玉までの長い距離の比率によって拡大されたため、目に見えるのです。
これは、顕微鏡でミクロの世界が見えるのと、理屈はまったく同じです。・・・(後略)
世界は「ゆらぎ」でできている
~宇宙、素粒子、人体の本質~(光文社新書)
第1章より
・アインシュタインは、相対性理論でノーベル賞をとれなかった! ⇨クリック
・ヒッグス粒子は、ジグソーパズルの最後のピース! ⇨クリック
・銀河も恒星も、宇宙の10万分の1の揺らぎから生まれた! ⇨クリック
・私たちは、ブレーンワールド(膜の世界)に住んでいる! ⇨クリック
・24時間リズムで設計したら、人類は絶滅していた! ⇨クリック
・ビッグバンは天文学者の皮肉のダジャレから始まった! ⇨クリック
世界は「ゆらぎ」でできている
~宇宙、素粒子、人体の本質~
(光文社新書)