✔ NHKアナウンサー・加藤紘一代議士公設第一秘書・心療内科医師…という私の人生は、かなりドラマチックでしたが、これらは「すぐやる人」だからこそ経験できたことです。
✔ 脳科学は急速に発展しており、最新の脳機能医学を応用すれば、誰でも「すぐやる人」に変身できます。
✔ たった20秒間、ベッドの上で「寝たまま体操」を行うだけでも、脳内の意欲の中枢が刺激を受け、すぐやろうというヤル気がわいてきます。
✔ 成功を勝ち取れる脳に変える秘訣は、コンプレックスを上手に利用することだということが、メンタル医学の研究からも明らかになってきました。
仕事も勉強も、成功を勝ち取るためには、やるべきことは、すぐやるという姿勢が必要です。
そのためには、どうしたらいいのか・・・。
『一瞬で「すぐやる人」に変わる本』(コスミック知恵の実文庫)の中から、「はじめに」の部分に書いた記事が参考になると思いますので、出版社の許可を得て公開いたします。
私の人生は、とってもドラマチックです。
大学院を卒業後、5年間にわたってNHKでアナウンサーを務めたのですが、一念発起して心療内科の医師に転身し、日本で初めて受験生の脳機能を専門に扱うクリニックを設立しました。
今では毎年、多くの患者を、東大をはじめ全国の大学や有名中学に合格させることに成功しています。
そのかたわら、テレビやラジオにコメンテーターとしてレギュラー出演しているほか、クイズ番組にも出ています。
でも、私のチャレンジはこれにとどまりません。
一時期、医師の仕事を休んで、「最も総理に近い男」と呼ばれていた加藤紘一代議士の公設第一秘書として、科学技術政策の立案に従事するという夢も実現しているのです。
また、自民党の衆議院支部長を務めていた時期もあります。よくもまあ、こんなにバラエティー豊かな人生を送れたものだと、我ながら感心します。
なぜ、このような人生を歩めたのか……。
答えは明確です。私が「すぐやる人」だったからです。
逆に言えば、「すぐやる人」にさえなれば、誰だって、おもしろくてワクワクできる充実した人生を送れるはずだと、私は確信しています。
ITが社会を激変させた結果、今では、成功をもたらすチャンスの糸口を見つけ出すだけなら、どなたでも簡単にできます。
でも、大半の人は、目の前にあるチャンスをみすみす逃してしまって、成功に結びつけられていません。
なぜなら、一握りの「すぐやる人」が、あなたより先に、チャンスを持っていってしまうからです。
では、どうすれば「すぐやる人」になれるのか。
その答えが、私が専門にしている脳機能医学にあるのです。
脳科学は急速に発展しており、ヤル気や集中力、それに記憶力といった脳機能に関する医学研究も大きな飛躍を遂げています。
その成果を応用すれば、日常生活でちょっとした工夫をするだけで、実に簡単に、あなたを「すぐやる人」に変えることができるのです。
さらに、3年で変われるとか、5年で変われるとか、そんな悠長なことは言いません。
本書でくわしく解説していますが、脳機能の一部であれば、適切な方法を実践することにより、一瞬で変えることができるのです。
たとえば、第6章でご紹介している「寝たまま体操」は、たった20秒であなたを「すぐやる人」に変えてくれます。
どうして言い切れるのかというと、これまでクリニックの患者さん五百人ほどに指導して、効果がなかった人は一人もいないからです。
本書でご紹介している他の方法も、クリニックで実績をあげたものばかりを厳選しました。
ただし、脳機能医学の結論を羅列しただけでは、たとえ「すぐやる人」になれたとしても、それだけであなたが成功を勝ち取れるかどうかはわかりません。
科学は、それ自体では無味乾燥で、生身の人間の生きざまとは大きな隔たりがあるからです。
そこで、本書では、私の人生のターニングポイントになった体験談をふんだんに盛り込んでいます。
たとえば、第1章で目標を脳の深層心理に刻み込む方法を解説しているのですが、このやり方で一介の医師に過ぎなかった私が、当時、絶大な政治権力を握っていた加藤紘一代議士の公設第一秘書になれた経緯も紹介しています。
また、第4章ではコンプレックスを逆手に取って脳機能を高める方法を紹介しています。
実際に私自身がこれによって人生を切り開くことに成功した体験談も披露しています。
正直に言って、コンプレックスを抱えていることを本に書くのはかなり抵抗がありました。
しかし、本当に役立つ情報をお届けするには身を切ることが必要だと決断したのです。
実は、最新の脳機能医学の研究で、実はコンプレックスこそが宝の宝庫だということがわかってきたのです。
コンプレックスを上手に利用すれば、成功を勝ち取ることができるライフスタイルに変えられるというデータが示されているのです。
こうした最新の脳の法則とともに、私の体験談をご紹介しています。
このように、「すぐやる人」に変身し、成功をつかむには、脳機能医学と体験談が両輪として有機的に結合することが必要です。
本書は、それが実現できたからこそ、あなたのお役に立てると確信しています。
ただし、本書で提唱しているのは、「無理をして頑張ろう」というようなものではありません。
脳機能医学の研究で導き出された結論は、むしろ正反対です。
第一章では「食事を楽しむように仕事をする」という方法をご紹介していますが、食事と同じくらい脳が本能的に求めるように仕事をすれば、ヤル気も思考力も最大化させることができるのです。
食事は楽しいが、仕事は辛いものだ…。
あなたは、そう思い込んでいませんか。
この固定観念が能力を奪う元凶になっています。
でも、ちょっとした工夫で、脳内のA10神経が活発に働くようになるため、辛かった仕事が食事を楽しむのと同じ感覚に変わり、脳が持っている本当の力を引き出すことができるのです。
これに限らず、本書は一貫して、楽しく心地よくワクワクしながら取り組める方法だけを厳選してご紹介しています。
難行苦行を強いるものは、いっさいありません。
だから、あなたの仕事やライフスタイルに、無理なく取り入れられるのです。
さあ、本書の方法で、今この瞬間から「すぐやる人」への第一歩を踏み出してください。
2019年11月吉日
吉田 たかよし
『一瞬で「すぐやる人」に変わる本』(コスミック知恵の実文庫)の中から、「はじめに」の部分に書いた記事を出版社の許可を得て公開いたしました。
詳しくは、ぜひ、こちらの本をご一読ください。